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編曲入門3 [編曲入門]

編曲といっても色々あります。ギターを中心に考えれば。
ギター独奏曲を別の調にする。別の拍子にしてイメージを変える。リズムを変える。曲を拡大展開や縮小化する。変奏曲形式にする。
他楽器曲をギターで弾けるようにする。または前述のように変化させる。

ジャスラックで編曲届けで認められているのは以下の通りです。
編曲届けがあって理事会で認められたものは編曲作品として認められている。
尚、審査基準としては二次的著作物として独創性を有するものとなっている。
以下のものは編曲著作物として取り扱っていません
1.音符を単に数字や符号などに書きかえたもの
2.原曲の調を単に他の調に移調したもの
3.原作の声部を単なる楽器に書き分けたもの。声楽のためのものの場合もこれに準ずる。
4.単楽器用の楽譜をそのまま他の単楽器用の楽譜に書きかえたもの。
5.合奏(唱)をそのまま単楽器用に書きかえたもの。
6.全曲または曲の大部分を単にユニゾンで楽器(声楽)用の楽譜に書いたもの。
(民謡の採譜における場合も含む。)
とあります。

ちなみに私の作品も編曲届けを数曲出しましたところジャスラックの理事会で承認して頂きました。

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編曲入門 3 [編曲入門]

ホルン5度

前回はメロディの下に3度または6度を重ねてハモらせる練習をしてみましたが今回はホルン5度について勉強してみましょう。
 ハ長調の例をご覧下さい。ⅠⅤⅠの進行で例えばミレドとメロディがあるときに下の方がドソミとなります。ソとレが5度になっていてまんなかの音がありませんね。空5度といいまして3度の音が入っていません。ホルンのように独特な綺麗な響きがします。このようにメロディをホルンの響きのように響かせたいときはこの方法を使ってみて下さい。

メロディより長めにしてハモらせる

 アグアドのエチュードの単旋律にハモリをつけてみましょう。
 譜例2はメロディの下に全て3度か4度、6度でハモらせたものです。ただ全部つけるとにぎやかな感じになりますので、もう少し落ち着いた雰囲気を作りたい場合はメロディより長めの音符を使うと良いでしょう。(ギターの友に掲載したものでここでは譜例がないことをご了承下さい)
 譜例3が長めにしたものです。5~6小節目がまた同じフレーズになりますのでハモリの方は下降するようにして変化をつけるのも一つの方法です。
 皆さんもいろいろ考えてみましょう。アイデアが浮かんで楽しいですよ。

 


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編曲入門 2 [編曲入門]

前回はメロディをハモる方法には3度・6度の他にホルン5度もあることを簡単に述べさせていただきましたがいかがでしたか。またそれ以外の特殊な方法としては複調(多調性)にして旋律を響かせる方法もあります。
 例えばある調のメロディがあるとしましたら別な調で同じ旋律を重ねるやり方です。
 有名なラベルのボレロやストラビンスキーのペトルシュカ、モーツァルトの音楽のたわむれなどになどに使われていますので機会がありましたら聴いてみて下さい。

 さて今月はメロディに伴奏をつける上で必要な予備知識の非和声音について考えてみましょう。
 メロディは和声音から成っているのと和声音でない非和声音とで作られています。
 それでは非和声音の種類を学びましょう。
ハ長調のⅠの和音(ドミソ)で考えてみます。
①経過音
ド→レ→ミやミ→レ→ドなど和声音に向かって順に上がったり下がったりします。
②刺しゅう音
2つの同じ高さの和声音ふちどるように動いた時の隣の音。例えばミ→レ♯→ミとかソ→ラ→ソなどです。名前の通り刺しゅうをしているような動きですね。(レに♯がついているのは半音の方が上にもどりやすいためです)
③倚音
例えばソ→ラ→ソという刺しゅう音の始めの音を取ってラ→ソというような形です。
バッハのG線上のアリアなんか倚音がとても美しいですね。
④掛留音
ある和声音がタイで伸ばされて和音が変わるとその音は非和声音になり、そこから倚音のように動きます。またタイが無い場合もあります。
⑤逸音
それる音、逃げる音という意味で、倚音の逆の形になります。
⑥先取音
センシュオンと読みます。
その音だけが先に次の和音に行ってしまう音です。


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編曲入門 1 [編曲入門]

3パート編成の編曲
今回は3パート編成に編曲する練習をしてみましょう。
今回編曲するのは歌謡曲の「涙そうそう」です。レベル的にはメロディが入門者でも弾けるパートを目標としてみます。あとの2つのパートは伴奏とオブリガートを初級者くらいのレベルで弾ける程度に留めます。編曲例は今月号の添付楽譜に入っていますので参照ください。
編曲にあたり下記のような点に注意しながら作業してみました。

調の決定
歌謡曲を編曲する方法として楽器店や本屋で売っている楽譜を探してみるのが良いでしょう。またインターネットからも手に入りますね。楽譜にはメロディ譜以外にイントロ、間奏、後奏、コードネームなどが記入されていると編曲もやりやすいと思います。
私の持っている「涙そうそう」の楽譜はヘ長調で書いてありましたがそのままギター譜に直すとメロディが低すぎますしオクターブ上げるとハイポジションが多く出てくるので入門者には難しいかと思い、ハ長調に決定しました。
リズムの簡易化
メロディは16部音符と符点8部などが多いのがこの曲の特徴ですが、入門者が楽に弾けることを目標にして簡単にしました。そのため原曲の魅力が失われてしまいますが弾けるようでしたら原曲のリズムに直してもよいと思います。
メロディ以外のパート
ベース音は市販の楽譜を参考にしてみました。始めのイントロはヘ長調の場合C/Eと出て来ますがこれは分数コードいいましてこの場合CのコードでベースはE音に指定するという意味です。ハ長調に移調した場合はG/Bとなります。以下同じ様に移調してみましょう。
前奏、間奏、後奏
前奏と後奏は楽譜を参考に書きました。間奏は今回省かせていただきセーニョに戻るようにしました。

編曲が物足りない場合
今回の目標は第1ギターが入門者向けで旋律を弾き、第2ギターは伴奏やオブリガート、第3ギターはベースラインや伴奏などを担当しています。演奏者が初級以上~中級クラスのメンバーで弾くには物足りないかも知れません。その場合はリズムを原曲通りに直す。元のヘ長調か他の調に移調してメロディと伴奏などを各パートが交代で弾けるようにしたり1コーラスを低めのメロディ、2コーラスはオクターブ上げるなど音域を広げるなどいろいろ工夫するとバランスの取れたアレンジになるかと思います。
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